久しぶりのブログです。夏休みは暑くて頭が働かないし、秋は体も頭の動くのだけど、日々目白押しでその分じっくり書き物に取り組む意欲が減ってしまいます。
ぽんぽん言葉がでてくる人がついついうらやましいって思っちゃいます。
秋祭りの感動を味わったあとは秋休み。山陰から北九州にかけて一人旅に出てみました。
トトロのような世界、日本の原風景や自然と共に在る暮らしが残る地域に出会うにつけ、日本の風景っていつでも陰と陽があるからこその味わいを感じます。
山の恵み、海の恵み、自然の豊かさ、それを享受する人々の繋がりと共に、自分の手ではどうやっても治めきれない厳しさ、暮らしを積み重ねてゆく重たさ、そういったものが常に混在していて、見えないものへの畏怖に自然と手を合わせたくなります。
わかりやすくて明るいものを追い求める世界ばかりだとちょっと疲れるのは私だけかしら。
畏れや暗さや寂しさや重たさがあることで、喜び、明るさ、嬉しさ、軽さももっとリアルに感じられる?
陰も陽もどっちも極に寄りすぎるとちょっとしんどい。
グレーで行き来できる感じ、陰があることの安心感、安定感みたいなものはしっかり自分のDNAに刻まれているような気がします。
地方を訪れて、じんわりと温かくほっとする気持ちと、こういう地域が数十年後にはなくなっているかもしれないさみしさと、それでも今ここで暮らしを立てている人たちへの畏敬の念とで、何度も手を合わせたくなるような旅でした。
そして、旅って一人の時は内観で、誰かとの時は分かち合うことによる相乗効果なのかしらと思ったり。
どっちがいいってことじゃなくて、見る景色が全然違ってきそう。
どっちの喜びももっていたいな、どっちもあるなと思えることに感謝です。
さとのたね
代表 岸本 梓